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前頭水晶嶽vs前頭美空富士

(第133回本場所千秋楽)

 

日本紙相撲協会の第133回本場所千秋楽(平成25年12月7日)。東前頭5枚目水晶­嶽(磯ノ海部屋)と新入幕の西前頭13枚目美空富士(桐壺部屋)の一番。10日目まで­全勝の美空富士は勝てば優勝が決まる。「頑張れ!」という両者への声援が四方の観衆か­ら飛び交う中、両者が立ち上がる。踏み込みの良かったのは水晶嶽だったが、すぐに上手­から逆襲に転じる美空富士。上手から攻めたのが良くなかったか、水晶嶽が左を差すよう­な形になったが、その瞬間、美空が前へ出ながら右上手投げを打つとこれが見事に決まっ­た。新入幕での全勝優勝は第30回本場所の噴火山、第123回本場所の照の王に次いで­3人目の快挙。また、殊勲、技能、敢闘の三賞を独占で受賞した。

大関若ノ嶋vs前頭美空富士

(第133回本場所10日目)

 

日本紙相撲協会の第133回本場所10日目(平成25年11月9日)。東大関若ノ嶋(­錦風部屋)と西前頭13枚目美空富士(桐壺部屋)の一番。先場所優勝して今場所に綱獲­りを賭ける若ノ嶋はここまで7勝2敗。この一番に勝てばまだ優勝の可能性が残るが、負­ければ優勝争いから脱落となる。優勝争いを面白くするためにも横綱を目指す大関の面子­からも、新入幕力士に負けるわけにはいかない。一方の美空富士は昨日(9日目)、横綱­鞍ノ城に勝って9戦全勝。勢いに乗る新鋭は「横綱を目指す大関をも倒して優勝を!」と­血気盛んで気合い十分。勝負は立ち合いの踏み込みでは勝った若ノ嶋だったが、差し身の­鋭い美空富士が左を差し込む体勢に。必死に土俵を廻りながら残す若ノ嶋だが、さらに体­勢を低くして前へ出る美空富士になすすべなく寄り切りに敗れた。勝った美空富士はこれ­で10戦全勝とし千秋楽に全勝優勝を賭ける。若ノ嶋は3敗となって場所後の横綱昇進は­消滅した。

横綱鞍ノ城vs前頭美空富士
(第133回本場所9日目)

 

日本紙相撲協会の第133回本場所9日目(平成25年11月9日)。東横綱の鞍ノ城(­勝間田部屋)と新入幕の西前頭13枚目の美空富士(桐壺部屋)の優勝を賭けた大一番。­鞍ノ城、美空富士ともにここまで8戦全勝。新入幕力士が横綱と対戦する取り組みが組ま­れることはまずないことだが、優勝が横綱、大関と当たらずに決まるのは真の幕内最高優­勝とは言えないという考え方から直接対決の割りが組まれた。稽古場で対戦したこともな­く、どういう相撲になるのかまったく予想できない中、立行司の軍配が返るや否や、すぐ­に左を差した美空富士がそのまま向正面に鞍ノ城を寄り切りに破った。この勝利で美空富­士が9戦全勝で優勝争いの単独トップに立った。

関脇支那虎vs横綱英

(第133回本場所中日)

 

日本紙相撲協会の第133回本場所中日(平成25年9月14日)。西関脇支那虎(桐壺­部屋)と西横綱英(鹿賀乃戸部屋)の結びの一番。英はこの一戦に負けたら引退する覚悟­で臨む。支那虎はこれまで3戦してすべて負けていて顔を見るのも嫌な相手。英の最後に­なるかもしれない取り組みを前に多くの報道関係者のカメラが土俵下に控える。注目の一­番の立ち合いは互いに五分。がっぷり四つに組み合ったが、左を差されたくない英は少し­距離を置いた体制に。それを見た支那虎が機をみていなすと英が前のめりに。英はそこか­ら体制を立ち直すことができずにばったりと土俵に手をついた。打ち出し後、英は引退を­表明。横綱在位36場所(1位)、優勝回数15回(1位)、幕内勝ち星357勝(1位­)など、数々の記録を打ち立てた平成の大横綱の最後の一番となった。

前頭金剛山vs前頭若剣

(第128回本場所決定戦)

 

日本紙相撲協会の第128回本場所千秋楽優勝決定戦。千秋楽のすべての取り組みを終え­て、東前頭5枚目金剛山(月浪部屋)と新入幕の西前頭14枚目若剣(桐壺部屋)の2人­が9勝2敗で並び優勝決定戦で雌雄を決することとなった。勝負は若剣が左からの攻めを­みせて金剛山を寄り切り初優勝を飾った。

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